「音楽サブスクって、どこが一番曲数多いの?」「1億曲って言われてもピンとこないんだけど…」こうした疑問を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
音楽サブスクを選ぶとき、「曲数」は気になるポイントのひとつです。各社が「1億曲以上」「業界最大級」とアピールしていますが、その数字の裏にはちょっとしたカラクリが隠れているのも事実です。
この記事では、主要音楽サブスクの曲数を一覧で比較するとともに、数字に惑わされない選び方のポイントを解説します。曲数だけでなく、ジャンル別の充実度まで掘り下げていきますので、自分に合ったサービス選びの参考にしてみてください。
主要音楽サブスクの曲数一覧
各サービスの公称曲数
- AWA:1億5,000万曲以上
- Apple Music:1億曲以上
- Spotify:1億曲以上
- Amazon Music Unlimited:1億曲以上
- LINE MUSIC:1億曲以上
- YouTube Music:非公開(YouTube上の音楽コンテンツ含む)
数字だけ見るとAWAが最多です。しかし、この数字をそのまま鵜呑みにしてサービスを決めるのは早計です。なぜなら、曲数の数え方にはサービスごとに違いがあるからです。
公称曲数はあくまでグローバル全体の数字です。日本で実際に聴ける曲数は権利関係の都合で異なるため、「自分が聴きたい曲があるか」を個別に確認するほうが確実です。
曲数の数字に隠されたカラクリ
同じ曲の別バージョンもカウントされている
「1億曲」の中には、同じ曲のリマスター版、ライブ版、別テイク、カラオケ版なども含まれています。つまり、1曲のオリジナルに対して3〜5バージョンがカウントされていることも珍しくありません。実質的なユニーク楽曲数は公称値よりもかなり少ないと考えたほうがいいでしょう。
配信国によってラインナップが違う
公称の曲数はグローバル全体の数字です。日本で実際に聴ける曲数はこれより少ないことが多く、権利関係の都合で日本では配信されていない楽曲も存在します。「1億曲」という数字は、あくまで世界中すべての国の配信楽曲を合算したものである点に注意が必要です。

インディーズやポッドキャストが含まれることも
サービスによっては、個人がアップロードした楽曲やポッドキャストも曲数にカウントされていることがあります。メジャーアーティストの曲数だけで比較すると、各社の差はかなり縮まるのが実情です。
ジャンル別の充実度で比較
曲数の総数よりも、自分がよく聴くジャンルの充実度で選ぶほうが満足度は高くなります。ジャンルごとの強みを見ていきましょう。
邦楽(J-POP・アニソン)
邦楽の充実度で一歩リードしているのはApple MusicとLINE MUSICです。日本のレーベルとの関係が深く、新曲の配信スピードも速い傾向にあります。Spotifyも近年かなり邦楽を強化していますが、一部のアーティストがSpotifyでは未配信というケースがまだ残っています。
洋楽(ポップ・ロック・ヒップホップ)
洋楽はどのサービスもほぼ互角です。メジャーアーティストの楽曲であれば、どこでも問題なく聴けます。差が出るのはインディーズ系で、ここはSpotifyが強い印象があります。

クラシック・ジャズ
Apple Musicがやや充実している印象です。「Apple Music Classical」というクラシック音楽専用のアプリも提供されており、指揮者やオーケストラ名での検索もスムーズに行えます。クラシック愛好家にとっては見逃せない選択肢です。
K-POP
LINE MUSICとSpotifyが充実しています。特にLINE MUSICはK-POPのファンコンテンツ(MVやビハインド映像など)も楽しめるため、K-POPファンには嬉しいラインナップです。
アニソン・ボカロ
Apple MusicとLINE MUSICが強い傾向にあります。ボカロ系ではYouTube Musicも強みを発揮しており、ボカロPが直接アップロードしている楽曲が聴けるのは大きなメリットです。
特定のアーティストがサブスクに楽曲を提供していないケースもあります。以前はジャニーズ系がサブスク未解禁でしたが、解禁が進んできた状況です。こうした変動があるため、定期的な確認をおすすめします。
曲数より大事な「聴きたい曲があるか」
契約前に確認する方法
曲数の総数で比較するよりも、「自分が聴きたいアーティストの楽曲があるか」を事前に確認するほうが確実です。各サービスのWebサイトでアーティスト名を検索すれば、無料で楽曲の有無を確認できます。契約前のひと手間で、「入ったけど聴きたい曲がなかった」という失敗を防げます。
配信状況は変動する
音楽サブスクの配信楽曲は随時更新されています。「前は聴けなかったアーティストが解禁された」ということもあれば、逆に「配信が終了した」というケースもあります。定期的に好きなアーティストの配信状況をチェックする習慣をつけておくと安心です。

よくある質問(Q&A)
Q. 曲数が多いサービスほど良いサービス?
必ずしもそうとは限りません。曲数が多くても、自分が聴きたい曲がなければ意味がありません。逆に、曲数が少なくても自分の好きなジャンルが充実していれば満足度は高くなります。「量より質」で選ぶのが賢明です。
Q. YouTube Musicの曲数が非公開なのはなぜ?
YouTube Musicは通常の音楽配信に加えて、YouTubeにアップロードされた音楽動画も聴けるため、厳密な「楽曲数」の算定が難しいという事情があります。そのため、公式には曲数を公開していません。実質的なコンテンツ量は他サービスと同等以上とも言えます。
Q. サブスクで配信されていない曲はどうすればいい?
CDを購入してリッピング(取り込み)する方法が確実です。また、Apple MusicやSpotifyにはローカルファイルを取り込む機能があるため、サブスクにない曲を自分のライブラリに追加して一緒に管理することも可能です。
まとめ:曲数はほぼ横並び、選ぶ基準は別にある
正直なところ、主要音楽サブスクの曲数は1億曲前後でほぼ横並びです。数千万曲の差があったとしても、自分が聴く範囲ではほとんど違いを感じることはないでしょう。
曲数よりも「UIの使いやすさ」「レコメンドの精度」「音質」「料金」で選ぶほうが、実際の満足度は高くなります。各サービスの無料体験を活用して、自分に合うものを見つけてみてください。
音楽配信サービスの最新動向は日本レコード協会のレポートが参考になります。サブスク市場の成長データも公開されており、業界の流れを把握するのに役立ちます。各サービスの詳しいスペック比較はITmediaでも定期的にまとめられていますので、合わせてチェックしてみてください。


